優秀なプレイヤーこそがかかってしまう「自分がやった方が早い病」について、タイトル通りの本がありましたので読んでみました。

自分がやった方が早い病
小倉広 経営コンサルタント
星海社新書

「何でできないの?」の原因はあなたに他ならない、と思う

新人とベテランで仕事に差があるのは当たり前です。
新人が仕事をできないのは当たり前であるにもかかわらず、それに対し「能力がない」という評価を下したり、「何でわからないのか!」と批判することが適切な行為でしょうか。

新人が「仕事ができない」のはあなたが教えていないからです。

あなたが教えていないから「仕事ができない」のであって、「デキない新人」に文句を言うことは「自分がすべきフォローを怠った」ことを棚に上げる行為に等しいのではないでしょうか。

1人の100歩よりも100人の1歩

プレイヤーとしては優秀でも、マネージャーとして通用するわけではない」ということはよく言われることだと思います。

プレイヤーは自分のことを考えて作業をこなしていけばよいので、それは身軽だと思います。
自分のパフォーマンスが100%発揮できれば100%です。

問題は、いつまでも同じ努力を続けることが難しいという点です。
突然疲れちゃったり、加齢などでその100%が90、80と下がっていくことも考えらえられます。

自分で100の仕事をすることもできるかもしれませんが、100人で1ずつ仕事をして100に到達しても表面上の結果は同じです。

1 + 1 =2という単純な加算にならず、短期的にみると、100の仕事が50程度に落ち込むこともあるかもしれません。

ここで「だからダメなんだ」と切り捨てずに周囲に働きかけ続けることによって、長期的には100の仕事が200になるかもしれません。

それが組織の本来あるべき姿です。
マネージャーは本来、「他人に仕事を任せ」られなければいけないというのはそのためです。

もちろんん、100を200や300にするためには、コミュニケーションが取れており、意思疎通ができている、ということが大切です。

魚を捕って与えるより、魚の捕りかたを教えなさい

「魚の捕りかたを教える」ことは「その人が新しい能力を習得する」ことを促す行為です。
今必要な能力を身に付け「できる人」を増やすことで、トータルの生産性を増やすことができます。

これに対し、「魚を捕って与える」ことは「自分でやってしまう」ことと等しく、今必要な能力を覚える機会を奪うということで「相手から成長の機会を奪う」行為です。

マネジメントに求められていることは、明らかに後者ですね。
「魚の捕りかたを教え」続けることで、会社全体の利益を増やすことができます。

また「魚を取ることができる人」があなたしかいなければ、あなたが魚を捕るしかありませんが、「魚を取ることができる人」が10名なら、あなたが魚を捕りに行く必要はなくなりますね。
これはあなた自身にとっても大変メリットがあることがわかると思います。

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