この記事は1年以上編集されていないため、情報が古い可能性がございます。
ご注意ください。

このWordPress pluginを配布しています

2015年12月1日、改正労働安全衛生法が施行され、ストレスチェックの義務化がスタートしますね。

私の周囲でも4-5年ほど前からメンタル的な不調を訴える方が増え、本当にこういった疾患に悩む方が増えてきていることを感じます。

それぞれの事業主様が会社としてやるべきことを遂行していくことはもちろんですが、各個人も心の持ち方を変えて心を整える習慣を持つことが必要だと考えております。

私自身はポジティブ指向が強く、「寝たら忘れる」という幸せなタイプでしたので、今までやってこられました。
参考になればと思い、私が考える「こころの安定を維持するためのアプローチ」をご紹介いたします。

メンタルタフネス

65点でいい

バグのないプログラムは存在しません。

もちろんバグがない状態が理想ではありますけれども、完璧は理想にすぎず、限りあるリソースの中で実現できなくてもまったく問題ありません

「最優先事項が9つ」もあったり、「リリース直前になって仕様がひっくり返ってしまう」ようなことが普通にある状況です。

どう頑張っても「工数10人日の仕事を5人日で対応」することはできませんし、クライアントの要求をすべて完ぺきにこなす必要なんてありません。
リソースには限りがあることを意識して、その中で何をどれだけ対応していくか。

「すべてのこと」をやろうとして「すべて転んで」しまっては仕方がありません。

国家資格である情報処理技術者試験の合格ラインが60%以上なのですから、仕事で65%以上なら間違いなく合格ですよ!

残りの35%は自分のために取っておいていいんじゃない?と私は思います。

スーパー・プログラマと自分を比べても仕方がない

ソースはわかりませんが、かつて後輩のエンジニアがこんな話をしていました。
(n*riokさん見てるー?)

どのレベルのエンジニアも、自分の壁にぶつかる。

あの人はすごいなと憧れるようなエンジニアも、その人はその人で「自分はなんてバカなんだろう」と感じる瞬間がある。

周囲を見渡すと、明らかに自分よりレベルの高いエンジアがゴロゴロしていて凄いなと思う反面、「自分ってなんてダメなんだろう」と思う瞬間があります。

「あの人はあんなに凄いスキルを持っているのに、自分は全然デキないじゃないか、、、」そう考えてしまうと辛く、落ち込んでしまいます。

ちょっと待ってください。
自分とその人を比較したって仕方がありませんよ。

そもそも、プログラミングを通して何を実現するかは人それぞれ異なります。

「技術スキルが高いほうが、より良い物を作り出すことことができる」可能性はありますが、どういった問題を解決していくかという目的も立ち位置も違います。

立っている場所も違いますし、別に戦っているわけではないのですから、負けたって全然かまわなじゃないですか。
それよりも、手持ちのスキルで自分に何ができるか、何をすれば貢献できるかをぜひ考えてみてください。

そして、「すごい」と感じるエンジニアがいれば、素直にリスペクトして、なぜすごいのかを考える。
その理由を知ることで、自分に不足している考え方や技術を把握し、そこに近づくための一歩に繋がります。

自分の能力をより高めることが、エンジニアの喜びの一つであるはずです。(『モチベーション3.0』でいうところの「熟達・マスタリー 」)

また、素晴らしい人たちもみな、自分と同じように悩んで、努力してそれを克服してきているのです。
それは、私が転ばないように、先に転んでくれているということなんですよね。

ですから、ステキな方々が残してくれたものの恩恵にあずかりつつ、自分は自分の道を歩んでいきましょう。

自分は発展途上である

ひとくちにIT屋といってもその専門は多岐にわたります。
私もずっとエンジニアとして勉強を続けておりますが、いまだに知らないことばかりです。

しかし、知らないことは恥ずかしいことではありません
実際、私たちの持っている時間は有限ですから、経験することだって偏りがあって当然なのですよね。
(『エッセンシャル思考』的に言うと「全方向に1ミリずつ進む」よりも得意なものを伸ばしたほうが良かったりします。)

プロジェクトに関わっていると様々なトラブルに直面しますが、先輩エンジニアが手際よく解決するのは積み上げた知識や多くの経験を積んで対応力を身に付けてきたからです。

今、あなたがトラブルにうまく対処できず時間がかかってしまったとしても、それは知識、経験の差という面が多分にあります。

単に「知らないからできない」ということは実際に多いのです。
はじめて対応する事柄について、何も知識がないのは当たり前ですよ!

そして、「今できなことは一生できないワケではなく」、それは「能力的に劣っている」こととは全く次元が別の話なのです。

自分は今、ただ知らないだけ」という考え方で捉えると「今できない」ことに対する恐怖感や自信のなさも軽減されるのではないでしょうか。

自分は発展途上だから、今知らないだけであって、やればできる。

クライアントからの質問に即答できなくても、臆することはありません。
「じゃあ、そこからどうやっていくか」を意識してください。

ひとりじゃない

ITエンジニアはモニタに向かっている時間が長く、割と孤独な仕事だと思います。

  • 先輩エンジニアが全くフォローに入ってくれなくて放置されていると感じたり。

  • クライアントからのレスポンスがないと、プロジェクトがシッカリ進行するのか心配になったり。

  • そんな時に離れた席からクスクス笑う声聞こえると「もしかして自分が笑われている?」と自意識過剰に感じてしまったり。

一人の時間が長いと必要以上にネガティブなことを考えてしまうのが人間です。

でも、わかってください、あなたはひとりではありません。
それでも、周囲の人はあなたを見ています。

サイバーエージェント藤田晋さんの書籍に『人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない』というのがありますが、そんな感じです。

エンジニアは特に、(好意的な表現をすれば)シャイです。
あなたに声をかけるタイミングを伺っている人もいるかもしれませんが、どちらかというと同じように声をかけてもらいたがっている人の方が多いというのが実際のところです。

「大人しくしていても、あまりいいことはない」と、私は思います。
自分からネタを提供することで、接点を増やしていくと、自分も楽しく仕事をすることができるようになるはずです。

また、「リーダーが忙しそうだから」と遠慮する必要も、全然ないんですよ。
例えば、状況が悪い時にも何も言えずに我慢してしまう人は結構多いですよね。

一人で苦しみに耐えていると、本当に辛いと思います。
実際、何も言えずに問題発覚が遅れて収集がつかなくなるよりは、「やべぇ」でもいいのでアラートを出せるほうがお互いに幸せになります。

ヤバイ時はヤバイと言って、全然問題ないんですよ。

仕事はあくまでも仕事

結局のところ会社は会社で自分は自分です。
最後まで会社と添い遂げる必要なんて全くない、ということを心の片隅にしまっておいてください。

また、上司との人間関係がキツくても、プロジェクトが火を噴いても、それが一生続くわけではありません。

あなたが会社を去っても、次の日にはほかの人がしっかりと活躍してくれます。
良い意味で、あなたに変わってくれる人はたくさんいますので、必要以上にいろいろなものを背負い込みすぎないでください。

自分がやるべきことをやって、それでもどうしようもない時は休みを取るという選択をしてください。
それが会社を去るという結果になってもです。

自分の生活が第一であり、自分という資本を守るということが最も大切です。

メンタルヘルスはフィジカルから

年を重ねるにつれて強く感じるようになったことは「心と体は繋がっている」ということです。

運用を担当すると、稀に「深夜メンテナンス」の対応が入ることがありますが、こういった時に「生活リズムの狂いが体にもメンタルにも強く影響する」ことを実感しますね。
「いつも休む時間に休めない」というだけで、びっくりするほど体がついてこなくなり、集中力もガタガタに落ちてしまいます。

「メンタル的にタフな考え方」を身に付けることも大切ですが、タフな思考を支える基礎となるのが体です。

メンタルを整えるために基礎となる体を整える

そのために生活習慣を見直していくことも必要ではないでしょうか。

基礎を作るための3つの生活習慣

  • 12時までに就寝する
  • 季節のものを味わって食べる
  • 適度に運動する

12時までに就寝する

睡眠に対する研究が進み、このところ睡眠の重要性を再確認するような情報が増えていると感じます。

エッセンシャル思考』にも、睡眠に関して1つの章が割かれているのでぜひご覧になっていただくことをオススメします。
(前述の「自分の資本を守ってください」は『エッセンシャル思考』睡眠の省ののエピソードから引用しています。)

睡眠を削ることのデメリットを把握して、睡眠時間を確保するためのアクションを起こしていきましょう。

『エッセンシャル思考』では8時間睡眠がベストと言っていますが、まずは12時までに就寝することを目指すといいと思います。

就寝前の30分前には、外部ノイズを遮断してリラックスするとより効果的です。

季節のものを味わって食べる

疲れたからと言ってコーヒーやたばこ、エナジードリンクばかり取っていると感覚がマヒしてしまいます。

カフェインやニコチンは疲労感を軽減し、一時的に集中力を高めてくれます。
しかし「疲労感」が軽減されただけのごまかしでであり、実際には「体の疲労」が取れたわけではありませんので注意が必要です。

また、飲料水をたくさん飲むと水分だけでお腹が満たされてしまい、食欲がわかずにしっかり食べないことに繋がってしまいます。
ここから栄養の偏りと、糖分の採りすぎによって体にダメージが蓄積されてしまいます。

水をよく飲み、季節のものを味わって、楽しんで食事をする。
そう意識するだけでもだいぶん違うはずです。

私は子供のころ「よくかんで食べなさい」と常々言われていましたが、「忙しい」という意識があるとかむのもそこそこに、食事をすぐに飲み込むようにして済ませてしまいがちです。
よく噛むことを意識すると、ゆっくりと食事を楽しむことができます。
それに頭も刺激されますし、消化もスムーズになりますから胃腸にも優しいですね。

適度に運動する

運動して汗をかき、体から老廃物を出すと気持がいいです。
特に1日中座っているエンジニアは簡単に体がなまってしまいますから、運動する習慣をつけたいものです。

体を動かすといっても、頑張りすぎもよくありません。
スポーツクラブに出かけて汗だらだらになるまで運動する、それ自体は良いのですが続かないと意味がありません

例えばエレベーターを使わずに階段を利用するなど、意識することで、日常のちょっとした時間でも効果的に運動することができます。

おわりに

あたりまえの生活習慣を整え「あたり前の日常」を送ることで、心身ともに健康でいられる。

それが良い仕事をするためのベースであり、良い仕事を重ねることによってすべてが充実するという理想的なループを作ることができると考えています。

「そんなこと言っても、今の業務じゃ難しい」という声がたくさん聞こえてきますが、個々人が意識して変えられるものはたくさんあるはずです。

人任せにせず、そういった改善を個々人が続けることで、会社も社会も安定し潤っていく。
そうやって、楽しく・幸せに働くことができる職場環境が増えることを祈っています。

この記事を書いた人はtomita@atuwebでした。


参考

厚生労働省
こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 〜心の健康確保と自殺や過労死などの予防〜
http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

パナソニック エクセルスタッフ
予防編:“考え方”を変えて、ストレスに強くなる  
https://excelstaff.co.jp/tech/cafe/mentalhealth/index.php

こころ・カラダ・けんこう Ligoo
脱砂糖!脳も体もボロボロになる、甘いモノが与える悪影響と6つの避けるべき理由
http://www.ligoo.jp/body/53



2015年01月02日:一部追記、文章中の表現を多少変更

スポンサーリンク
ad_336
ad_336
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存