世界的に有名な企業、ブラジルセムコ社の経営について、次の書籍を拝読いたしました。

奇跡の経営

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

リカルド・セムラー
出版社:総合法令出版  発売日:2006-01-24

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本書の内容紹介には次のようにあります。

企業の成長のカゲで社員が犠牲になる時代は終わった! 社員のコントロールを一切やめ、急激に業績を伸ばしたセムコ社。

本書は「一般的な会社経営」からはかけ離れた内容で、読み進めるたびに「本当かよ !」と思わず声が出てしまいそうになりますね。
とても面白いです。

今回、本書の内容から一つ、大変共感した制度についてご紹介いたします。

「ちょっとだけリタイヤプログラム」 です。

「ちょっとだけリタイヤプログラム」とは ?

「ちょっとだけリタイヤプログラム」とは、

あなたが本来なら、引退後に楽しむことのできるものだった、釣りや編み物、ガーデニング、勉強の多面お時間を、水曜日の午後に当てることができる
p.110

という制度です。


詳細は本書に譲りますが、要約すると

  • 例えばある曜日の半位置を、プログラムに申請する
  • これに相当する時間を、給与から差し引く
  • さらに、引退後にその時間を買い戻すことができる

という制度です。

サイクルの一致

この制度は 「人のライフサイクルを考慮」 したものです。

多の人が、

  • 若くエネルギーにあふれているが、時間もお金もない

という状態から

  • 年齢を重ね、お金と時間をやっと手にしたが、体力が低下してしまった

という状況をたどります。

「ちょっとだけリタイヤプログラム」は、このアンバランスを解消し、

社員のライフ・サイクルと仕事のサイクルの曲線を、一致させる
p.109

つまり、

早期リタイアの分を、引退後の仕事と効果的に交換したことになります。
p.111

という制度です。

自由な時間を買う

この「ちょっとだけリタイヤプログラム」の優れている点は、 会社に認められた形で自由な時間を買うことができる という点にあると感じます。

「もし、平日に毎週決まった時間が確保できる」という状態であれば、とてもたくさんのことができると思いませんか ?

そして、「会社が認めて」いて「誰にも遠慮せずに」休めるなんて最高 ですよね。

おわりに

「ちょっとだけリタイヤプログラム」が認められるのであれば、利用したいと考える方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

「毎日フルで働き続け、消耗し、気がついたらスキルも評価も相対的に低下している」ということは、悲しいですけれども、実際によくあることではないでしょうか。

「ちょっとだけリタイヤプログラム」のように、自由時間が少し増えるだけで、

  • 趣味を楽しんだり
  • 勉強したり
  • 家族や友人との信仰を深めたり

実にさまざまな事ができますよね。

そうすることで、パフォーマンスが良くなったり「もっとがんばろう」という気持ちになるものです。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

リカルド・セムラー
出版社:総合法令出版  発売日:2006-01-24

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